CopyPastehas never been so tasty!

温泉に潜むモノ

by anonymous

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【オープニング】

ラビシャン温泉にようこそ
村からほど近い放棄領域の森林のその奥に、沸々と湧き出る温泉があった。
周りを木々に囲まれ、且つ剥き出しの岩で護られた秘匿されたその場所に、ふらりと木こりの男が一人、行きあう。
「こんな場所に温泉だって? 気がつかなかったなぁ」
男は、鼻歌混じりに着ていた服を脱ぎ散らかすと、勢いよく温泉へと飛び込んだ。
「くはぁ~、良い湯だ。後でみんなにも教えてやろう」
まるで童心に戻ったかのように、誰の目を憚る事なく温泉で泳ぐ男。
そんな男を、ぴょっこりと岩陰から突き出て蠢く複数の桃色の耳が覗いていた。
何事かを相談するかのように、暫くゆらゆらと揺れあっていた耳がぴたり、と止まる。
次の瞬間には岩陰から躍り出て温泉に飛び込んでいた。
「ん? って、ラビシャン!? ま、まずい……!」
くねくねとしなやかな腰を蠱惑的な動きで揺らしながら、高揚した表情で男に迫るラビシャン五人組。
どうやら発情期を迎えているらしい。
気がつき逃げ出すのに遅れを取った男は、あっと言う間もなく捕らえられてしまった。
そうして――

 「そうして、その男は全裸で温泉の藻屑となって見つかる事になるんだよ」
生存戦略しましょうか・リチャード・ホーク(c23331)はさっき見たばかりのエンディングを淡々と語り終えた。
「まったく、なんてうらやまけしからん事態だ!」
拳を振り上げ男の窮地を救うべし、と熱演を開始する。
その下に隠された本心は別として。
「さぁ、エンドブレイカーとしてはこの不幸は見逃せないよね? ならば行こう! ……温泉だ!」
意気揚々と男達の人知れない水面下の戦いを孕んだ戦場へと誘うのであった。



【リプレイ】

キコリ カアイソウ カアイソウ
「お~れはきっこりー木ぃーを切る~ふんふーふんふーんしっごーとが好っきー」
コーンコーンと小気味良い音を立てながら樵は自作の仕事歌を歌いつつ自分の職務を楽しく全うしていた。
後ろに迫る、完全に気配を消した覆面男など気づくわけも無く…。
――
ごすっ・・・
「うぐぅ」
ばったり、と倒れ伏す樵を覆面男ことネーナは素早くロープで縛り上げ、引きずっていった。
事前に見つけておいた人気の無い安全な場所に吊るすためである。
「よし、ちゃんと気絶してるわね」
見張りのために吊るす予定の木に待機していたアルセリアは手早く吊るされる哀れな樵を見て満足げに頷いた。
覆面を脱いだネーナはにぃっと笑いながら言う。
「死んでたらデモンリチュアルで消すつもりだったんだがなー」
若干残念そうだが、それでは樵の終焉をブレイクするという今回の目的が台無しである。 


おっぷるぁいラビシャン襲来!
一方、こちらは樵が本来ちょっと美味しい目に合いながら終焉を迎える予定だった温泉。 
「超不本意だけど今回ばかりは目を瞑るわ。民間人と温泉の平和を守る為に、アンタの力が必要なの」
服を脱ぐダインハルトに向かってあくまで尊大にグレイシアが激励を送った。
「ええ、囮を頑張りますよ。発!情!!ラビシャンから人々を守るためですからねっ」 
素早く水着姿になったダインハルトが拳を握って鼻息荒く激励に応える。
「…なぜ発情を強調するの…」
グレイシアは薄々分かっていたものの、額を押さえ肩を落とした。
「じゃあ、しっかりピュアリィ達をひきつけておいて!」
厳命し、グレイシアは他の仲間たち同様ピュアリィに見つからぬよう身を隠す。
温泉にはダインハルトだけが残った。

「さて、と」
ちゃぷん、と水音を微かに立て、褐色の肌がたっぷりとした湯に浸される。
「っはー。いいお湯です…」
緊張を解きほぐす程のすばらしい湯温。
湯煙がもうもうとあたりに立ち込め、とてもいい雰囲気だ。
だがそれは敵の侵入に気づきにくいということでもある。
ちゃぷ、と自分のものではない水音に気づき、ダインハルトはハッと我に返ると近くに立てかけておいた己のソードハープDrachen=Nagel を取る。
「何者っ!」
鋭く誰何しつつ立ち上がると、思ったよりも間近に
「湯煙おっぱいー!!」
があった。思わずダインハルトは叫んでしまった。
ばいーん、と水滴を弾く張りのあるバストが眼前に迫っていた。
ばつんばつんと鞠のように跳ね返るようなメロン、いやスイカ大の巨乳である。
無理やりその白い谷間から視線を引き剥がし、上を見ると
「んふーん」
熱い吐息を漏らす、見るからに発情したラビシャンが蟲惑的な笑みを浮かべ、くねくねと体を動かしていた。彼女がリーダーらしい。
「おおお、おっぱい第一号は私ですぅう!!」
誰のせいでもなく、自主的にダインハルトは錯乱している。
奥へ目を凝らすと、あと4匹ラビシャンがいた。
リーダーほどではないがたゆんと涙型に流れる大きくマシュマロのような柔らかさを持つ胸のラビシャン、手に若干余る程度だがツンと張って下乳の丸みがすばらしいラビシャン、
手で包める程度の大きさでぷるんとお椀型の美乳ラビシャン、そして下乳も確認できないほどの「く」の字型貧乳ラビシャン…。

色んな意味でラビシャンDCBAと呼称する。よりどりみどりである。
彼女らは全員顔を赤らめ、とろんとした顔でくねくねもじもじと体をくねらせてダインハルトに迫ってきた。
「良き日だ…っっ!」
ダインハルトはメモリーを使ってこの様をしっかりと脳裏に焼き付けた。
「んふぅ」
リーダーがダインハルトを抱き込もうと手を伸ばした瞬間、
「少しお熱、冷ましてみてもいーんじゃないのぉ?」
びょおおおおおっと冷気が吹き込み、熱い場を凍りつかせた。
その冷気でダインハルトの頭が冴え渡り、彼はDrachen=Nagel を構えなおす。
「あーあーもう。すっかりできあがってやんの」
見かねたグレイシアが愛用のアイスレイピア** Chilblain ** 片手に飛び出してきた。
それを合図にエンドブレイカー達が現れる。
湯煙に紛れるよう白い着物を着たトニーが扇を構えてラビシャン達に言い放つ。
「残念だな。お前らの欲望は満たせないぜ?」

仁義無き温泉攻防
「ほら、ズボンくらいは穿いときなさい」
温泉から上がってくるダインハルトにアルセリアがズボンを投げつけた。
ダインハルトがそれを穿いている間にラビシャン達がざばざばと陸地へ上がってくる。
対立するように、ヨモ、レンナ、ダインハルトが立ち、後ろにラプンツェル、アルセリア、グレイシア、トニー、ネーナが控えた。
布陣は整った。戦いの幕開けである。

まずはネーナがばさりとデモンの翼を広げた。ラビシャンABに容赦ない光が降り注ぐ。 
「続きますよっ」
ダインハルトがソードハープを振るった。次々と仲間が手下ラビシャンへ攻撃していき… 
「あうぅーっさむいよーっ」
グレイシアが巻き起こした吹雪によってラビシャンAは早くも息絶えた。
「なにするんだよぅっ」
仲間の死に流石に発情で頭がぽややんとしていたラビシャン達も怒りだした。
ダインハルトめがけてラビシャンBCDが萌えパンチを次々に繰り出す。
パンチと共に迫り揺れるたゆんたゆんのマシュマロ乳、ぷるるんと震えるお椀型の美乳、そしてプンと張りがあり揺れても崩れない乳がダインハルトの視界を奪い、ガードさせない。
「パンチよりおっぱいを見てしまうっ…!」
パンチの時、ぐにゅと弾力の良いCの乳がダインハルトの手に当たった。
「温かくて素敵な感触ッ!!」
ダインハルト暴走。
「もうーっボク達が暴走させる前に暴走しないでよっ」
ラプンツェルが星霊バルカンをラビシャンBへけしかけた。
ラビシャンBがバルカンの炎に包まれ、理性を失う。
「とどめよっ」
レンナの仕込み杖の刃がラビシャンBの命を断ち切った。
グオオッと無数のナイフで形成されたネーナのアイアンドラゴンが吼え、ラビシャンリーダーも理性を失う。
リーダーは虚ろな目でヨモに走り寄るとバチーンと高い音を立てて……スイカップで殴った。
いわゆるチチビンタである。
「なななーっ!?」
パンチが来ると思い込んでいたヨモはその意外な攻撃に冷静な判断力を失うものの、グレイシアが凍らせて自由を奪いトニーがデモンの黒炎を浴びせたラビシャンCへ正拳突きを放った。
リーダーを除くラビシャンたちがそわそわしだす。状況の悪化に逃亡を考え始めたのだ。 
「まずい」
ネーナが再びナイフの竜を形成する。多頭となった竜が吼え猛り、ラビシャンCDの脳内を掻き回した。
ラビシャンCはなんとか耐えたがラビシャンDは理性を失う。
「ええい、暴走しないなら死んでしまいなさいっ」
アルセリアが出現させた黒い虚空の剣がラビシャンCの顔、胸、腹を問わず突き刺さり、命を奪った。
「援護は任せろ。思いっきり暴れて来い」
トニーが扇を片手に舞い、疲弊したダインハルトの体を癒す。
レンナが大鎌の柄から仕込み杖を抜きラビシャンDをぐるりと満月斬、
「ひゃっはぁ!これで仕舞いだぁっ」
ネーナの必中のソニックウェーブによる音速の衝撃波がラビシャンDの全身を強く打ち、とうとうラビシャンDも力尽きる。
残りは暴走し、逃げる恐れも回復の恐れも無いラビシャンリーダーただ一匹。
ラビシャンリーダーが雄叫びを上げながらネーナに襲い掛かる。
弾けそうな弾力に富み、ぶるんぶるんっと魅惑的に震える巨乳がネーナの理性を奪った。 
だが、相手は一人、仲間が何人暴走していようが問題ない。
ゼペット、アンタの力、ちょっと借りるわよぉ?」
「ネーナに近寄るんじゃねぇぇぇぇっ!」
グレイシアの描く奇術師の紋章が、トニーの黒い巨大な炎がラビシャンリーダーを苛む。 
そしてゆらり、と正気の目ではないヨモがラビシャンリーダーの前に立った。
「あ~。まだるっこしぃ」
すう、と息を吸い、精神を統一したヨモは
「オラオラオラオラオラァア!!」
肘打ち、正拳突き、心臓打ち、肘打ち…「竜」を帯びた拳で目にも留まらぬ連続突きをリーダーに叩き込んだ。「げふぇえっ」
血反吐を吐き、ラビシャンリーダーが倒れる。
勝ったのだ。

勇敢なる一人の覗きの物語
ようやく最後のラビシャンが倒れ一同はほっと息をつく。
「さて、と…温泉温泉!」
レンナがうきうきと叫び、樵の終焉をブレイクするという建前ではなく本来の目的を思い出した男女は二手に分かれて着替えを始めた。
「見ない手は…無いでしょう!…温泉とあらば覗かないわけには!」
ダインハルトは拳を握り締め男たちを覗きに誘うが
「…いや、俺は…」
膝丈の水着で生足を隠し、自分も覗き対策を行っているトニーは全くやる気が無い。
「ネーナさんは!?…あれ?」
と振り返ったダインハルトはただ虚空を見つめることになった。

その頃ネーナはデモンリチュアルでラビシャンの死体を消していた。
5匹もいるとめんどいぜ…」
これが終われば、吊り下げた樵を解放しにいかなくてはならない。
「温泉は無理そうだな」
まぁ暴れられたからいいか、と自分を納得させネーナは最後のラビシャンリーダーに印をつけると祈りだした。


「皆、誰か来たら教えてね」
ラプンツェルが呼び出した星霊達――スピカ、バルカン、ヒュプノスにお願いすると
「きゅー」
と代表してスピカが前足を挙げて良い子の返事をする。
「お願いだよっ」
ラプンツェルは微笑むと女子がいる着替え場所に足早に向かった。
厳重にタオルを巻いたグレイシアがラプンツェルを迎える。
「ししおどしも設置したし、対策は万全ねっ」
「大丈夫だよぉ、なんかあったらヨモがぶっ飛ばしてやるかんねー」
ピンクのビキニで肉体美を惜しげもなく晒しているヨモがケラケラ笑うと、水着の上にタオルを巻いたレンナも頷いた。
「そうそう、だから安心して着替えて、ラプンツェル!」
「うんっ」
頷くとラプンツェルは服を脱ぎだした。

一方そこから少し離れた場所で鼻歌を歌いながらゆるゆると着替えているのはアルセリア。
白い三角ビキニを纏うべく脱衣の最中だ。
「ふんふふー…?!」
突如彼女の視界にっと現れる褐色。驚き悲鳴を上げるアルセリア。
「きゃあああああっ!?」
出た。覗きだ。単騎で突っ込んできたダインハルトだ。
「んの、だからんなとこで着替えるなって言ったのに!」
と、怒りをあらわにヨモが振り返るよりも早く
「かよわき乙女の柔肌を、代償もなしに拝もうとは言語道断!」
グレイシアの老ゼペットの紋章から飛び出た鳩がダインハルトを襲っていた。
「ぐぎゃー!」
ダインハルトは退散していったがその顔は嬉しそうであった。

秘湯混浴刑事エ○ラ
紆余曲折を経て一同はようやく温泉に浸かることが出来た。
あれやこれやと大騒動だったが温泉は何事も無かったかのように清潔な湯を湛えている。 
戦闘で疲労している一同の心も体も解きほぐしていく温かい湯。
「あぁ…生き返りますねえ」
一番(勝手に)大変だったダインハルトが深く息を吐く。
「おぉー…運動の後の温泉って格別ー…。冷たい飲み物のひとつかふたつ、欲しかったわね」
「そんなこというと飲みたくなるよー」
グレイシアの言葉にラプンツェルが口を尖らせた。
「あーーーー…」
と年齢からは考えられないくつろぎっぷりのアルセリア。
大股開いて両肘を温泉の淵に置いていて完全にリラックスモードである。
「ふ…っあ~。気持ちいーわねぇ~♪キヒッ。ヨモちゃーん」
まったりモードのレンナはえへえへと笑いながらヨモに抱きつきにいく。
「んー?レンナは甘えただねぇー」
いちゃいちゃとくっつく女子二人を眺めながらトニーは溜息をついた。
「ネーナも入ればよかったのに…」
見上げればもう空は星が輝きだしていた。
一同は終焉を無事にブレイクした満足感を抱きつつ温泉を堪能するのであった…。



偽シナにご参加いただきました皆さんありがとうございました。

代理ではございますが、楽しいプレイングを書いてくださった参加者に心から感謝を申し上げます。

 

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